賃貸マンションや民間の賃貸ビルでも、定期的なメンテナンスと一定期間の周期での大規模修繕が必要なのですが、加えて「改修」に対する意識も大切です。
まず「修繕」と「改修」の定義について簡単に説明しますと、修繕とは老朽化や損傷した部分を元の状態に戻すことを言い、改修とは建物の機能や性能を向上させることを言います。
賃貸マンションや民間の賃貸ビルなどにおいては、空間そのものが商品ですから、建物の修繕を行っていくだけでは、入居率や利用率の向上、それによる空室期間の短縮、家賃などのアップに直結していかないものです。
時代と共に、機能、性能は劣化していくものです。エレベーターの更新、空調設備、照明設備の改善、間取りの変更、宅配ボックス整備、ネットなどの基盤環境の整備、エントランスの美化など建物の利便性や快適性を向上する工事など、以前の物よりも建物の魅力を増す努力も必要になるでしょう。
まずは「修繕」が大切ですが、「改修」という視点も合わせて検討していくのがよいでしょう。