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修繕積立金の妥当性

 

入居時に決められた額を支払ってきたのに修繕積立金が大幅に不足していた」なんて話を聞いたことがあるが、うちのマンションは大丈夫なんだろうか? そんな疑問を抱かれている方も多いのではないでしょうか。

マンションの購入費だけを支払うのも楽ではないのに、マンション管理費は高いし修繕積立金までも高い-では、皆さんも購入に二の足を踏んでしまいますね。ですから、マンション販売会社では修繕積立金の額はなるべく抑えておきたいというのが本音なのです。初期の設定自体が低く抑えられることも、修繕積立金が不足する要因です。

ただ、すべての原因が販売会社にあるわけではありません。マンションは、皆さんがお住まいになられてからの管理状況や使用状況、地域の天候特性などによっても劣化の状況は大きく変わってきます。また、10年も経てば、世の中の情勢に合わせて建設資材などの価格も変動します。

築後10年~13年くらいで第1回目の大規模修繕がやってきます。これに対して蓄えが不足しているなどというケースは少ないと思いますが、第2回目以降の大規模修繕では外壁、屋上防水に加え、設備関係の劣化箇所も出てきますので、積立金では間に合わないといったことが起こってきます。

したがって、現在払っている修繕積立金が妥当なのか否か、マンション購入後に、管理組合の総意を得てもう一度しっかりと調べ直しておくと安心なのです。そして、大規模修繕を行った際には再度、計画自体の見直しもお勧めします。

 

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