
コンクリート建物の躯体劣化―外壁
コンクリート建物の劣化具合を知る上で、一番分かりやすいのは外壁回りでしょうか。屋上などは滅多に上がることはないかも知れませんが、外壁は普段から目にする機会も多いことでしょう。経年と共に、建物からは色々なサインを読み取れます。簡単に躯体劣化のうち外壁に現れるサインに着目してみます。 クラック・ひび割れ まず「クラック」、つまりひび割れですが、経年と共に大なり小なり、ほぼ例外なく出現します。 原因は
コンクリート建物の劣化具合を知る上で、一番分かりやすいのは外壁回りでしょうか。屋上などは滅多に上がることはないかも知れませんが、外壁は普段から目にする機会も多いことでしょう。経年と共に、建物からは色々なサインを読み取れます。簡単に躯体劣化のうち外壁に現れるサインに着目してみます。 クラック・ひび割れ まず「クラック」、つまりひび割れですが、経年と共に大なり小なり、ほぼ例外なく出現します。 原因は
大規模修繕を進める上で、管理会社や施工会社へ全面委任するのでなく、計画の立案から施工会社の選定、工事監理、竣工検査などを第三者目線でしっかりと見て欲しい-との理由から、設計事務所に依頼することになったとします。首都圏などでは以前から一般的に良く用いられる方法で、「その選択肢なら知っているよ」と言われる方も多いかもしれません。いわゆる「設計監理方式」という手法です。 そこで、「早速、設計事務所を検索
「合意形成」で辞書をめくると、複数の意見や立場の異なる者が、相互理解と調整を重ねながら皆が納得できる意思決定を行うこと-というように定義されるでしょう。この「合意形成」というワードは、分譲マンションの管理における最も重要なワードとなります。特に居住者全員で蓄えた多額の貯金を用いて行う大規模修繕では、特に存在感を誇張するキーワードです。 きちんと合意形成が図られなければ、居住者間の不信感を増大させ、
具体的なサポートメニューについて ホームページを見ていただいた多くの方が、協会が誕生したことは分かったとして、何を目的とした団体で、何ができるのか、われわれはどのように頼ってよいのか分からない-という疑問をお持ちの方も多いのではないかと思います。そこで、今回は、SRTAができることを、しっかりとまとめて参りたいと思います。 皆様が抱かれるだろう疑問として、以下の➀~➈のような内容を想定してみました
マンション大規模修繕って、いったいどんな内容の工事を行うのだろう? 一度も大規模修繕を経験してない皆さんは、工事の詳細な流れや工程なんてなかなか想像も付かないのではないでしょうか。 1回目の大規模修繕は築後12~15年目に行う外壁や屋上防水が中心となります。そして概ね同じ周期で2回目、3回目に同様の外壁、屋上防水改修を行っていくのですが、それに加えて2回目からは設備関係の更新なども入ってきます。こ
分譲マンションに専有部、共用部が存在することは、マンションにお住まいの方なら誰しもご存じです。大規模修繕工事においては、この共用部が対象となります。 ただ細かい区分は居住者でさえ判断が付きにくいこともありますし、マンションにお住まいでない方には分かりにくい話ですので、専有部、共用部の違いについて再確認してみましょう。 専有部 専有部とは、区分所有者が個人で所有し、自由に使用できる部分を指します。具
2回目以降の大規模修繕工事では、設備関係の更新がメニューに加わります。その中で、意外と工事費が嵩むのがエレベーターですが、特に中層階、上層階の方々にとっては毎日の生活に直結するものですのですから、計画的に修繕メニューに加える必要があります。 エレベーターの更新などについて簡単に特徴を見ていきましょう。 まずは、エレベーターの種類についてご紹介しますと、大別してロープ式エレベーター、油圧式エレベータ
入居時に決められた額を支払ってきたのに修繕積立金が大幅に不足していた」なんて話を聞いたことがあるが、うちのマンションは大丈夫なんだろうか? そんな疑問を抱かれている方も多いのではないでしょうか。 マンションの購入費だけを支払うのも楽ではないのに、マンション管理費は高いし修繕積立金までも高い-では、皆さんも購入に二の足を踏んでしまいますね。ですから、マンション販売会社では修繕積立金の額
マンションの大規模修繕は、管理組合役員や修繕委員会だけではなく、あらゆる情報をオープンにし、居住者全員が共有することが大切です。 「そんな話聞いてないよ」「工事の音がうるさいよ」「もっと安くできたんじゃないか」「施工会社は理事長の知り合いじゃないか」など、後々様々な雑音が聞かれ、マンション内の人間関係に不協和音を生じさてしまうなどということは、よくある話なのです。そういう不幸を生まないためには、公
巨額を投じて行うマンションの大規模修繕は、スムーズな合意形成を図る上でも、基本となる方向性、つまり「目的」を確認し、共有することが大切です。 では、大規模修繕工事の「目的」について考えてみましょう。なぜ大規模修繕工事を行うのか、その「目的」は大きく分けて4つに分類できるでしょう。 ➀躯体機能の回復 築後10~12年くらいで実施するのが外壁の改修や屋上防水の改修になります。コンクリートの経年劣化(鉄
2025 一般社団法人 静岡県マンション・ビル改修技術協会