信頼できる業者をどのように選ぶか。これはマンション大規模修繕を進める上でとても重要です。ネット検索で、マンション大規模修繕と入力すれば、数多くの施工会社のホームページが表示されます。しかし、どこをポイントに選んだらよいのでしょうか?多くの居住者さんは大規模修繕工事においては素人なわけですから、比較してみても結論を出せるはずもありません。
そこで、設計コンサルタントなどに依頼して、施工会社の選定作業を手伝ってもらうのがよいでしょう。設計コンサルタント会社の多くは、調査・診断し、工事の規模や内容が分かれば、次に施工会社選びの条件設定をし、施工会社を公募し、合い見積もりを取る流れをサポートしてくれます。
設計コンサルタントに依頼しないで、管理会社にアドバイスを請う場合でも、必ず合い見積もりを取って、皆さんが判断しましょう。
判断基準をお示しします。
➀実績と評判と会社の体制
過去の施工実績を確認し、ご自分のマンションと同規模のマンションの施工実績があるか、同様の工事実績があるかを確認します。インターネットや専門誌などの評判や口コミも調べましょう。
ホームページからもわかりますが、合い見積もりの時に会社概要なども提出してもらい、その中から実績だけでなく、会社の規模や経営状況、取得許可、従業員数、保険の加入状況、下請け業者の選定基準や管理体制、資格保有者数などもチェック、つまり技術力と会社の信頼度を確認します。
➁見積もりと提案
合い見積もりとは、複数の業者から見積もりを取ることですが、必ず1、2社ではなく、3社以上から見積もりを取って比較検討しましょう。
この時に、金額だけで判断しないことです。各社施工方法なども違いますから、安かろう悪かろうでは意味がないので、しっかりと専門家(設計コンサルタントや管理会社)にも確認しながら総合的に判断することが大切です。
例えば、5社から見積もりを取ると、一番高い金額と一番安い金額の業者は外して2番目から4番目の3社の中から選ぶようアドバイスする設計コンサルタントも多いようです。
③保証とアフターサービス
工事後の保証期間やアフターサービスの内容をしっかりと確認しましょう。万が一、不具合が発生した場合の対応や、定期的なメンテナンスの有無なども確認しておきましょう。この時に、やはり地元に営業所などの拠点を置いているかどうかは結構重要な判断基準となります。
④コミュニケーション能力
見積もり合わせだけでなく、ヒアリングを行うことが重要です。施工会社とのコミュニケーションは、工事を円滑に進める上で非常に重要ですから、代理人がどういう人物で、会社の体制として要望や質問にしっかり代理人が対応してくれるのか否かなどを確認しておきましょう。